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 NASAがこの高性能マシンを火星に送り出したのは、「微生物などの生命を育むのに適した環境であるか」、そして「かつて生命が存在した痕跡があるか」を探るためである。その“キュリオシティ”が撮影した高精細な画像の数々には、「生命どころか文明が存在した痕跡まで写り込んでいる」と世界中の火星ウォッチャーたちが主張する謎の物体が数多く報告されているのだが、NASAは決まって全否定。ランダムな視覚データを馴染みのものと結びつけて認識してしまう“パレイドリア”現象、つまり単なる錯覚だとまともに取り合わないのが常である。

 

もちろん、一部には錯覚と言われても仕方ない、強引な考察も見受けられるが、「かつて生命が存在した痕跡」を探っているはずのNASAが、頑なにその可能性を考えようともしない姿勢は、やはり妙であると言わざるを得ない。在野の研究家たちが、NASAの内幕を憶測する陰謀論者的な傾向を帯びるのは、無理からぬことかもしれない。「NASAは何かを隠している」、と。

 

NASAが何を隠しているのかは置いておくとして、ここで問題にしたいのは、その頑なすぎる態度である。かつて日本に石器時代はなく、数千年前に大陸からの集団が土器とともに渡って来るまで、動物や人間は存在しなかったと考えられていた。しかし、「何も出て来るはずはない」とまともに発掘されることもなかった1万年以上前の赤土の関東ローム層から、槍先型尖頭器が出てきたのだ。発見した相澤忠洋氏は、行商のかたわら発掘に精を出す、アマチュア考古学ファンだった。彼が当時、明治大学の新進気鋭の考古学研究家、芹沢長介氏と出会うまで、その発見が学会から相手にされることはなかったのである。

 常識を覆すような発見が“公式”に認められることがいかに困難であるか、教えてくれるエピソードと言えよう。先述のように近年アマチュア研究家の間で、キュリオシティ撮影の火星画像から生物や文明を発見しようとする試みが盛り上がりを見せているが、彼らの発見の中にも、数年後には常識となっているような“真実”を伝えるものが含まれている可能性は大いにある、と考えようではないか。


■またしても古代エジプトと関連ある物体が……

 

少々前置きが長くなったが、在野の研究家たちの急先鋒、トカナではお馴染みのスコット・ウェアリング氏がまたしてもやってくれたようだ。自身が運営するブログ「UFO Sightings Daily」(2月2日付)の記事によると、先月31日にパノラマ写真制作サイト「GigaPan」に投稿された火星地表のパノラマ写真を隅々まで観察したところ、人工物と思われる物体が大量に見つかったというのだ! それでは早速、問題の画像を見てみよう。


Sarcophagus_on_Mars03.jpg
画像は「UFO Sightings Daily」より引用

 

まずは、層状の模様がついた巨大な岩石である。ウェアリング氏は、これは自然物ではなく巨大構造物だと主張する。というのも、古代エジプトの王族がおさめられる石棺、“サルコファガス”に酷似しているというのだ。しかしその巨大さから、石棺ではないという。


「これは“サルコファガス”の形状をした建造物だと考えられます。寺院のような宗教的役割を果たした巨大モニュメントではないでしょうか」(ウェアリング氏)

 

ウェアリング氏は過去にも、“サルコファガス”やエジプトのシンボル“ホルスの目”らしき物体を火星で発見しており、かつて火星に存在した文明と古代エジプト文明との共通点を指摘している。なお、“サルコファガス”の形状をした宗教施設は、エジプトでは見受けられず、これが本当なら大発見と言えるかもしれないが、水や風の侵食によって形成された可能性も捨てきれない。さらなる検証が必要だろう。しかし今回、氏の発見はこれだけにはとどまらない。

Sarcophagus_on_Mars04.jpg
画像は「UFO Sightings Daily」より引用
Sarcophagus_on_Mars05.jpg
画像は「UFO Sightings Daily」より引用

続いては、なんとボートらしき物体。かつて、火星は広大な海に覆われていたと考えられているが、火星文明の担い手たちはこのボートで海を渡っていたのだろうか。

「このボートは、画像で詳細を確認することができます。内側がくり抜かれていることが分かりますね。さらに、漕ぎ手が座っていたと考えられるシートさえ残っています」(ウェアリング氏)

 氏が指摘するように、内側はくり抜かれているようで影になっている。これがボートだとして一体何でできているのか等、気になる点は多いが、水上を進むためと思われる左右対称の湾曲は、自然に散乱した岩とは考えにくいのだ。


■同時に見つかった戦争の痕跡……

ウェアリング氏は、このパノラマ写真から戦争の痕跡らしきものも見つけている。一部では、かつて火星で核戦争が起こり、文明が滅んでしまったと考えられているが、やはり火星では絶えず戦争が繰り返されていたのだろうか。

Sarcophagus_on_Mars06.jpg
画像は「UFO Sightings Daily」より引用

この岩からは、砲身のような細長い物体が伸びているのだ。自然に生み出されたとはとても思えぬこの物体、確かに不可解ではあるが武器と断定するには決め手に欠ける。しかし、同じパノラマ写真からは、この地で戦争があったことを物語る、“戦争の爪痕”も見つかったという。

Sarcophagus_on_Mars07.jpg
画像は「UFO Sightings Daily」より引用

層状の岩が何かの圧力で、裂けてしまっているように見えるが、よく見ると、裂け目の端が焼け焦げているという。大砲の砲身らしきものも同時に見つかっていることを考えると、火薬を使用した兵器によって攻撃を受けた跡と考えられるのだ。


今回ウェアリング氏が発見した、複数の人工物や戦争の痕跡――。どう判断するかは読者に委ねるしかない。単なる“見間違い”や、強引に読み取った結果という可能性もあるかもしれないが、古代エジプト文明との類似や、戦争の痕跡など、火星での発見には一定の方向性があるようなのだ。有人探査が不可能な現状では、キュリオシティと世界中の火星ウォッチャーたちの活躍に期待するしかないのかもしれない。







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